1)クランベリーの秘密
【クランベリーってなに?】
学名Vaccinium macrocarpon。もともと日本や北アメリカ、ヨーロッパの寒冷地に自生するツツジ科ツルコケモモ属の小果樹で、サクランボのような赤色の実をつける植物。現在はアメリカにて品種改良が加えられ広く栽培されている果実でジュース化したものが有名。白い花が鶴の首に似ていることから最初は”Crane Berry”と呼ばれたのが、後に短縮され“Cranberry”と呼ばれるようになったようだ。アメリカにおいてクランベリーは、りんご・オレンジ(或いは場所によってはブドウ)などと並びアメリカ3大フルーツの1つに数えられ、特に感謝祭やクリスマスに欠かすことのできない食材である。日本ではなじみの薄い果物であるが、クランベリーが持つ本来の優れた健康効能とともに、最近では赤い果皮や気づかないほど小さな種子から取れるオイルなどに含まれる自然の成分がサプリメントや化粧品の素材として脚光を浴びてきている。
特に、最近注目されているクランベリーシードオイルには不飽和脂肪酸がバランスよく存在し、必須脂肪酸のリノレン酸(オメガ3系)がなんと28〜34%含まれており、体の中で必要なだけEPAやDHAに代謝される。またシード(オイル)自身にトコフェロール(ビタミンE)が多く含まれる事も分かっている。ちなみに、このクランベリーシードオイルだが、クランベリー1粒に含まれる種はその1%程度であり、その生の種から取れるオイルは約5%程度。つまり1kgのオイルを作るためには、2000kg相当のクランベリーから取れる約20kgの生の種が必要である。クランベリーシードオイルは、非常に貴重な天然素材である。
日本ではクランベリーを果実のまま手に入れることはなかなか難しいので、クランベリージュースや料理用ソース、菓子といった加工品として、あるいはほかのものと一緒に摂取することが一般的だろう。
【クランベリージュースの効果・効能】
クランベリージュースは、古くから膀胱炎や尿道炎をはじめとする泌尿器系疾患に効果があることで知られ、アメリカ先住民の生薬としても用いられてきた。アメリカでは膀胱炎になると、医者が処方箋と一緒に必ずと言って良いほど「クランベリージュースを飲みなさい」とすすめるという話もあるぐらいだ。また、抗酸化力が強く、動脈硬化防止、歯周病予防、胃のピロリ菌を減らす効果も注目されている。
(1)尿路感染症対策には酸性物質である馬尿酸が効果があるといわれているが、クランベリージュースはそのもとになるキナ酸という成分を含有している。クランベリージュースのキナ酸は肝臓で代謝されると馬尿酸に変化し、尿のpHバランスを正常に保つことで感染菌の増殖を抑制、老廃物の排出を助け、症状の改善を促進する効果があると言われている。
(2)ビタミンCの含有量はブルーベリーの2倍以上、リンゴの6倍以上!、シミ・シワの原因となる活性酸素を抑えるので、美白やシワ対策にも働いてくれるだろう。夏の紫外線対策にも大活躍か!。
(3)特有の赤い色素アントシアニンもポリフェノールの一種で、抗酸化作用が非常に強くコレステロール値の上昇を防止する効果もあるようだ。このため心臓病の多いアメリカでは、民間療法として一般的に用いられることが多い。また、アントシアニンの抗酸化物質の活性酸素を抑制する働きは特に強力だと言われており、美白やシワ対策にも働いてくれるようだ。
(4)しかも、クランベリージュースの高分子量成分(プロアントシアニジン)が多くの口腔内細菌の凝集の解離や阻害に効果的であることが示され、歯垢の蓄積低下への利用可能性が注目されている。歯周病や歯肉炎を予防したり抑制の効果も期待できるかもしれない。

