(1)CDを聴く:「パシフィック2.3.1」オネゲル管弦楽曲集
久々の音楽ネタです。
昔からCD収集が趣味なんですが、最近は年のせいか、購買欲(物欲)があまり湧かず、おまけに整理整頓もままならぬ状態で、私の部屋はかなりの無法地帯。。。こういう事なら、CDを聴き直しつつ、おすすめの曲をご紹介しつつ、片付けなり処分なり検討するのも良かろうということで、庭作業がないときはこういうことも書いてみようかと思います。
今日のCDは、
オネゲル:「パシフィック2.3.1」(管弦楽曲集)/マルティノン(東芝EMI TOCE13289)
1. 交響的運動第1番「パシフィック 2.3.1」
2. 交響詩「夏の牧歌」
3. 交響的運動第2番「ラグビー」
4. クリスマス・カンタータ
私はこのCDにはいっている曲は全部大好きなんですが、今日は特に普段あまり注目されないがとーっても感動的な「クリスマスカンタータ」について書いてみようと思います。
まあまあ、いいじゃないですか。
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作者のA.オネゲルはスイス生まれの両親を持つ北フランス生まれの作曲家。いわゆるフランス6人組(えーっと、A.オネゲル・D.ミヨー・F.プーランク、G.オーリック、L.デュレ、G.タイユフェールでしたよね。)の一人。でも、作風はフランスというよりもむしろドイツ的な印象。当時フランスで一番盛り上がっていた作曲家があのドビュッシーですからね。是非ききくらべしてみてください。
オネゲルは時代的には近現代の作曲家ですが分かりやすい(聴きやすい)楽曲が多いと思います。時々無調の荒々しいことをやったりはしていますが、誰でも知っている旋律を堂々と使っていたり、映画音楽でよく使われるような大衆的な盛り上げ方の手法がはいっていたり、「へぇ〜」というアプローチが結構あって、聴いていて大変おもしろいです。一方で構成は充分吟味されていて、和声や対位法を崩していないところが、西洋音楽(調性音楽)に慣れ親しんでいる私たちの琴線にも響くのでしょうかねぇ?。
曲の紹介、この「クリスマスカンタータ」は1953年にオネゲル最後の作品として発表されました。編成はCDのライナーノーツを見ると、バリトンソロ、児童合唱、混声合唱、オルガン、オーケストラというわりとでっかい編成のようです。また、全約24分の作品でずいぶん長いように感じますが、、、、いえいえ大丈夫です。
この24分は全部で3つの部分に分かれると思われ、、、
(1)〜8:00ぐらいまで
オルガンの低い低音に始まり、不協和音をも響かせる。弦が4分音符を刻みながら断片的に動き、男性・女性合唱がおどろおどろしいヴォカリーズで始まる。男声・女声それぞれに掛け合い、歌いながら少しずつ少しずつ、、、、徐々にオーケストラも含めて激しさを増していき、大きくクライマックスを迎える。イメージでいえば、まさしく「暗雲・暗黒・戦乱」。最後に(2)に繋がる為に、とても官能的な部分と激しい部分が交互に出現するところが印象的。
(2)10:00〜
児童合唱登場。非常に澄み渡った声でその穏やかさに心が洗われる。続くバリトン・ソロや児童合唱に(大人の)合唱が応じ音楽が明るくなる。賛美歌やノエルの旋律がいくつも織り込まれ印象的な様々な転調をこなしながら、そして、光に包まれるようなあの「きよしこの夜」が聞こえてくる・・・。この部分は、どうも2つの拍子が違う音楽が入り組んでいるように聞こえるのだが、非常に複雑でありつつ「きよしこのよる」の主張は全然消えてない(すごいなぁ)。最後の児童合唱のソロは「天使の声」なんだろうね。イメージはまさしくキリスト降臨とか平和とか。。。
(3)18:30〜
合唱が高らかに歌う。合唱が歌い収めると20:00ぐらいから壮大な「アーメン」が6回続き、オルガンとトランペットが壮大に響き渡るオーケストラによるコーダへ。
そして、オルガンによる保続音の上に今まで出てきた旋律の断片が回想され、最後はその音に全てが同化していくようにオルガンが静かに消えていく。
正に、平和や人間を賛歌するように。。。。
(スコアを持っていないので音だけで判断してます。機会があればスコアを入手したいと思います。)
で、この音源、ヘッドホンで聴いてみるとわかりますが少々ノイズが乗りすぎているみたい。1971年の録音なので、マスターテープの関係でしょうから仕方ないんでしょうけど。クリスマスカンタータ自体の録音が少ないので、誰か最新版を知っていたら教えてください。
年末の第9もいいんですが、私は年末にはこの曲を生で聴いてみたいですね。
多分泣いちゃうだろうな。。。。

